【レビュー】【本】【小説】【ミステリ】【海外ミステリ】ホームズからやり直し〜万人にはオススメできないブックガイド〜

家にある本の仕分けがおおかた終わりまして、処分する約半数を除くと、残しておきたいのはだいたいこの程度です。

a%e5%85%a8%e6%99%af

 

つまり私の脳内は、ほぼこれらの書籍のエッセンスで構築されいるのかと思うと、自分でも整理がついてよろしいですね。偏ってる!

 

 

そもそも物理的にこの世のすべての本は読めないわけで、さらにそのほかのエンターテインメントも映画・ドラマ・舞台・音楽・ゲーム・アイドル・ガッキーなどなど多種多様に数限りなく存在するので、人生に残された時間を考えると、もう好き勝手に好きなものだけに触れていきたいところ。Huluとか、時間泥棒っぷりがヤバそうなんで入っていません。

b%e5%85%a8%e6%99%af2
▲チャールズ・ブコウスキーはミステリーじゃないけれども

まずもって「ミステリー」なのか「ミステリ」なのか、音引きを入れるのか入れないのかすら正解がわからないんですが(どっちでもいいらしい)、個人的には「ハードボイルド寄りの海外ミステリ」が好きなことがわかります。また、いわゆる本格ミステリの謎解きにはあまり萌えなくて(密室殺人など)、クライムノベル(犯罪小説)やスパイ物、コンゲーム系(騙したり騙されたり)が好みなんですね。

私の読書スタイルは一人の作家の作品群を順番にたどっていくタイプで、新刊が出たら迷わず買う作家が何人か決まっています。仕事柄もあり、「本を買う金をケチったら終わりだ」と常々思ってきましたが、こうして見ると文庫落ちまでそっと待って買う姿勢も伺えるという。だって文庫のほうが寝転がりながら読めるし、かさばらないしで、記録媒体として単純に優れていると思うんですよ、四六判よりも。どうでしょうか。

専門家からするとざっくりすぎて叱られるでしょうが、個人的な趣向だけで海外ミステリのおおざっぱな流れを歴史的にたどると、エドガー・アラン・ポー(犯人はオランウータン『モルグ街の殺人』)→コナン・ドイル(ホームズは実はかなりアクティブ)→アーネスト・ヘミングウェイ(ハードボイルド文体の開発者)→ダシール・ハメット(実際にアメリカ最古の探偵事務所と云われるピンカートン探偵社の調査員だったとか。同探偵社の草創期をモデルにした連続ドラマ『荒野のピンカートン探偵社』の存在を最近知りましたが、見ておきたいな)→レイモンド・チャンドラー(村上春樹が完全に趣味的に訳し直しつづけていますが、さすがに読みやすい)と時代を下り、現代作家へとつながっていきます。

ということで、私的に買いのミステリ作家6人とその代表作をご紹介。題して『万人にはオススメできないブックガイド』。だって女性はほとんど海外ミステリなんて読まないでしょう? 私がハーレクイン物を読まないのと同じで。偏見か?