●「狩猟サミット」に参加してみた!
例によってのっけから正直に書いてしまうが、私は動物が苦手だ。いくら人に慣れている犬や猫でも、どこかしら信用ならない気がする。飼い主に対する礼儀上、にこやかに触ったり撫でたりすることはあるが、油断すると噛みついてくるに違いないと心の底では思っているため、警戒は怠らない。当然、先方もそんな気配を感じるのか、コチラに気を許すことはなく、仕方なく付き合いで撫でられている(ような気がする)。微妙な距離感と緊張感。
子どもの頃は誰でも、平気で虫を掴んだりできるものだが、今となってはもう怖い。虫が怖いんだ!(44歳男性の叫び) 対応力としては、かろうじて釣った魚を鉤から外すことができる程度のレベルだと思っていただきたい。それもちょっとビビりながらだ。
さて、そんな低レベルな対動物スキルしか持たない私ではあるが、「野生動物を自ら仕留めて、解体して肉を食べたり、皮や骨を素材として活用しながら暮らしている人たちが、2016年現在のこの日本にも結構いるよー」という話を聞きつけて、100%門外漢ながら、今年10月に2泊3日で開かれた『第4回 狩猟サミット』に参加してきた。日程・会場などは「続きを読む」の通り。
第4回 狩猟サミット in北海道
~「狩猟」という手法を、「狩猟」という手法で、次世代へつなげる~●2016.10.21(金)~10.23(日)【2泊3日】
●国立日高青少年自然の家(北海道沙流郡日高町字富岡)
※参加人数102人(学生スタッフを含むと150人余)、平均年齢37歳、男女比7:3。
※参加者は、日本各地の現役ハンターをはじめ、都道府県&市町村の行政スタッフ、狩猟管理学や栄養学などの研究者や学生、事業・店舗の経営者、マスコミ関係者など。
●リアル「モンスターハンター」
「じゃあなんで参加したんだよ」とお思いでしょうが、理由は『羆撃ち』の著者・久保俊治さんの基調講演があったから。会ってみたかったんですね、実際にヒグマをやっつけてる人に。また講演に続いて、京都で「わな猟」を続けている千松信也さん(『ぼくは猟師になった』著者)、同じく京都で20年以上にわたり自給自足の暮らしを実践している「田歌舎(たうたしゃ)」の藤原誉さん、職業猟師の瀬戸祐介さんという3人と、久保さんの対談も行われたわけですが、この狩猟界の『四天王』の絡みが示唆に富みまくっていて、すごかった! 感想を一言でまとめると「この人たち、完全に『モンハン』じゃん!!」ということ。リアルライフで「一狩りいこうぜ!」と。すごい世界に暮らしているんだ、我々は。
★2016年10月22日(土)に行われた基調講演と対談・質疑応答については、テープ起こしをしたので、興味と時間のある方は前のエントリーをご覧ください(超長いです)。※文章を整えていない「生起こし」の状態です。また一部文意に沿って割愛並びに修正をしています。ご了承を。