アナタの住みたい世界(独身論)⑤「彼女が愛した童貞」

~前回までのあらすじ~
「男の独身・結婚」に関して「男はほとんど何も考えていない」「男は常にハントされる側である」という身もフタもない結論を資料なんかも紐解きつつ実証。「そりゃそうでしょう、だからどうした!」というところまで。


ガッキーの仏頂面に漂う緊張感や不穏な気配に、ほとんどの男は耐えられない。
いわんや童貞をや。

 

TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第7話(2016年11月22日放送)をリアルタイム視聴してしまったワタクシだが、しかし地上波の連続ドラマを毎週ちゃんと正座して見るなんて、何年ぶりだろうホント。キッチンでガッキーの手が震えるシーンがよかったですね。録画を見直していきたい。

つらつら考えてみると、連続ドラマとしては『電車男』(2005年放送)ぐらいじゃない、ちゃんと見てたのって。11年前! 隔世の感。旧来のオタクが霧消し、以降、オタク的存在が一般社会に広く溶け出してしまったターニングポイント「オタク・イズ・デッド」が2006年だから、10年前か。ワタクシは34歳でありました。

そしてお気づきの方もおられるでしょうが、この二つのドラマ、いずれも童貞のオノコが活躍するお話なのである。

『逃げ恥』の原作は海野つなみ。少女漫画誌「Kiss」で現在も連載中で、第39回講談社漫画賞少女部門賞を受賞との由。ここで思い浮かぶのが漫画つながりで『モテキ』(08年から10年までイブニングで連載)であり、これも鬱屈した童貞がバクハツする話だ。作者の久保ミツロウは女性なんだそうですね(最近知った)。ちなみに同世代の少女漫画家の代表格といえば東村アキコ。こちらも最近、漫画喫茶で『かくかくしかじか』『ママはテンパリスト』を読みました(何をしているんだ)。

●ツイッターでの楽しいやりとりに、この3人が出てきます